地域社会とマスメディア

　日本人の平均死亡年齢は、男女ともに今年に入って急降下している。というのも、高齢者の死亡が増えていることに加え、今年に入って若年層の死亡も急増しているためである。　 　ある機関の調査によれば、日本人の 死亡年齢は平均で８１歳、 男性が79歳と始めて80歳を切り、 女性は83歳（いずれも四捨五入）となった。 　この数年で、男女ともに3年死亡年齢が低下しているが、去年の後半から急激に死亡年齢が低下して、いるのが大きな特徴である。 　原因としては、医療体制の変化がまずあげられる。 「年寄りは早く死んでください」、「弱い貧しい人は早く死んでください」的あいまいな医療、政治的な対応、行政対応などが大きな背景にあるとみられる。 　第二の要因としては、日本人のストレス増加。景気の低迷が長期化していることで、生活の先行き不安感が増している現実。震災、原発問題などからくる不安心理。 　第三の要因に、食品の問題があげられる。 放射能の汚染、また食品安全面の不安心理からくる、肉体的な負担が蔓延（まんえん）しているため。 　輸入食品の質の悪化も無視できない要因である。このときとばかりに、有害物質を含んだ輸入食品がかなり横行しているとも言われている。震災のどさくさにまぎれて金儲けがはびこっているようだ。 　また、事故原発付近で栽培された野菜や果物、海の産物などが家庭に届けられている、という見方も未確認ながらかなり多い。 　だれが犯人かは、私にはよくわからない。 ただ、庶民の胃袋はゴミ箱ではない、と言いたい。 　40代、50代の働き盛りの人がバタバタ死んでいくのは、問題ではなかろうか。 　最後に、この調査の結果として、今後さらに年齢の低下傾向はしばらく続く見通しであるといい、この先の日本が本当に心配である。 　いずれも暗い内容だが、そうした問題にいつまでも背を向けてばかりもいられないのではないだろうか。 　


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