2012年01月22日
この人の良さを 知ってほしいと思う 他者
前回 載せた「じゃりン子チエ」ですが またちょっと書きたくなったので やっちゃいました 主人公のチエちゃんと 大親友のヒラメちゃんですが この2人が とった賞について 全部を拾えば 沢山もらってるのかも しれませんが 判る範囲で1つづつ チエちゃんは 作文で賞を ヒラメちゃんは 絵で賞をもらっています ①チエちゃんの場合 「お父さん」という題で 学校課題の作文があり 遊び人のろくでなし?テツを父にもつチエは でたらめの作文を書きます 『じゅーじゅーじゅー これは お父はんが 店でホルモンを焼く音です ~ 』 に始まる でっちあげの内容 お父はんは 煙で姿が見えないくらい 一生けんめい店で働いている 自分も早く お父はんを 手伝えるように ホルモンの焼き方を勉強したい … そして 作文の最後には 『これは 全部うそです 』 の言葉 花井拳骨の息子であり チエのクラスの頼りない担任教師である 渉(ワタル)は この最後の一文を消して提出し 賞を射止めた 「本当のことじゃないけれど チエちゃんが こうなりたいって思ったことを書いたんだろ?」 渉がチエにかけることばは とても優しい 発表会の日 学校の講堂?に集まった大勢の前で 半ばヤケクソで 作文を読みあげるチエ 「うそや うそつきや!」 聴衆の中から叫ぶマサルを 「うるさいわい!!」 と壇上から一喝 最後まで読み切る 出席した ヨシ江はうつむき テツは途中から席を立って建物の外へ 一言 「チエの うそつき」と のたまう ②ヒラメちゃんの場合 荒くれ者テツと 対等に付き合うことができる数少ない人物 それが実はヒラメ ヒラメはナイーブで傷つきやすく テツは事あるごとに彼女を落ち込ませる(本人全く悪気なし) で 親友のヒラメを悲しませたテツを チエが本気でどつき回すという構図 そんなヒラメの頼みをテツは良くきき入れる また強い劣等感を持つものどうし 実は心許せる相手でもある ヒラメの依頼はボクシングジムで テツとカルメラにボクサーの格好で 絵のモデルになること テツは頑張ってモデルをこなす(目立ちたいのもあったのかな) で 腹巻きがないと下痢になるというハンデ?を持つテツは しばらくの間苦悩の日々を送ることに 完成した絵をチエに見せた際に その事実を知ったヒラメは ひと筆たして ボクサーパンツ一丁の絵の中のテツに 腹巻きを着せる 「なんや ほなワシ あのとき腹巻きぬぐことなかったやん」 と 無神経テツの発言が またあったりするところは 作者の凄いところ チエはもらった絵を たまたま知った締め切り間際の賞に応募 花井拳骨からもらった『アッパーカット』 のタイトルで出したその絵は 絵画展の金賞に選ばれる 授賞式の壇上で 選考委員会の一人であろう役員が ヒラメに問う 「ちょっと気になったんだけど どうしてこのボクサーは腹巻きをしているのかな?」 にこにこしたその笑顔にも ヒラメは緊張のためか声を詰まらせ 皆に感謝の言葉のみ述べる 「あの腹巻きがええんや」 事情は知らぬであろうが 花井氏はその点をしっかりつかみ取っており 隣のテツに そうつぶやくシーンで終わる 長すぎですね 今回… この二人の受賞に 完全に共通するのは 手掛けた本人ではない 他者が応募する もしくは手をかすことによって 世の明るみに出る 本人が評価されるというところ それは作者の キャラクターに奥ゆかしさを持たせるという意図あってのことなのか 周囲の温かい人間達を描きたいからなのか その両方なのか 何にしても 昭和の大人をほろりとさせる漫画です ( ^^) _旦~~
Posted by qqftlocreh at 05:54│Comments(0)