2012年03月03日
板橋・近藤勇より
朝、コンサルチームに移って3日 まだ渡しきれない新規営業先が残っており、朝から板橋へ向かった。 雨だった。 2日前に春先の雪が降り、積もった時の残骸が泥と混じって 茶色く道路の脇に盛り上げられていたものが、徐々に解かされてその姿をなくしつつある。 板橋といえば埼京線で池袋から一駅。新宿からも2駅という都心なのだが、 紙や印刷の倉庫街としての側面もあるためか、なんだか昔の廃れつつある炭鉱を思わせる町だ。 駅の改札を抜けると、何かが目につく。 連日の夜中までの仕事がたたったか、金曜日の朝はとかく頭が回らない。 目に着いて離れないものが何なのか把握するまでしばらくの時間を要した。 あっ。 ー近藤勇ー新撰組局長の名がそこにあった。 ここ1週間、中学時代に初めて読んだ本格歴史小説「燃えよ剣」を再読していたため、 妙に縁を感じてしまった。 新撰組に関する本はかなりの冊数読んだように思うが、それでも墓の横にある墓碑に刻まれた 近藤勇・土方歳三・永倉新八の来歴、そして其の最期を読むと、そのたびにじーんと心に響く何かがある。 静かに静かにそれは私の心に波紋を立て続ける。 それが何なのか、わかったことがない。それが言葉に出来るくらいなら、私は作家になれたはずだからだ。
Posted by qqftlocreh at 02:11│Comments(0)